ひどく、つらかった花粉に落ち着く兆しが見え始めたこともあり、気分転換に窓を開ける時間が多くなりました。
起床時の朝、帰宅時の夜に日課になった喚起は部屋のどんよりとした雰囲気を一掃させ、気持ちも軽くしてくれます。
特に好きな時間帯が夜。
冷たく澄み切った外気が部屋中を巡回していく様子は、自分の部屋が自然と一体感になったような感覚にもなります。
自宅の隣を流れるさらさらとした水流の音、虫たちの控えめな合唱、時々近所の猫たちが
話し合っているかのような声の掛け合いなど、昼間の騒々しい住宅街とは別の世界のようです。
今回ご紹介するのは、そんな真夜中をイメージしたお洋服。
寂しくもありどこか神秘的に感じる「夜」の世界をお洋服に落とし込めたthe last flower of the afternoonのドレスをご紹介いたします。
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今期のthe last flower of the afternoonは
「衣服の中の月夜」
をシーズンテーマにしています。
夜になった人気のない帰り道から家につき眠り、朝が来るまでの時間。
夜をイメージする黒やチャコール、月をイメージするムーングレー、
道端に咲く名もなき花を束ねたような絣柄や、月に照らされたような花柄プリント。
夜が明けたあとの朝の空、光には淡いライトブルーやホワイトを使用するなど。
生地を見ただけで、そのような夜の情景が浮かんでくる不思議なお洋服。
今回ご紹介いたしますのは
道端に咲く名もなき花を束ねたような絣柄の生地を使用した
控えめなお色と小さくて可愛らしいお花が特徴のドレスです。
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路傍の花
生地はマンガン染という従来とは違う特殊なプリント技法で作られたもの。
効率化を求める時代の中で次々と消えつつある、熟練者の職人技が必要な技法です。
新潟の見附産地で唯一残るマンガン絣は、大正時代から引き継いだ技法で生産する染め絣。
洗うほどに生地に柄が馴染み先染めに見えるのが特徴です。
生地に無駄なテンションをかけず乾燥することで、柔らかく肌あたりのよいふっくらとした着心地を表現しています。
透け感もあり見た目も着心地も軽やかに。
ストレスの多い夏時期でも快適にお過ごしいただけることかと思います。
路傍の花 GATHERED SHIRT DRESS
#エクリュ [TLF-222-sh006-ks2]
ドレスは2型。
1つはウエストやアームの付け根、袖先にたっぷりとギャザーを配したシャツドレス。
ギャザーによるふわりとした膨らみが可愛らしいドレスです。
フロントの小ぶりな衿が上品さをプラスし、甘さの中に大人の雰囲気を演出しています。
袖口の紐はデザインポイントと同時に、
パフ分や袖丈などの調整も可能な実用性も兼ね備えているディテールです。
背面中央に配したボタンによって着脱も容易に行える仕様に。
もう1型をご紹介いたします。
路傍の花 FLARE DRESS
#ブラック [TLF-222-op007-ks2]
#エクリュ [TLF-222-op007-ks2]
先ほどの膨らみが特徴のドレスとは一転、こちらはストンとした綺麗目な見た目。
裾に向かって生地を多めにとることで、体にまとわりつかないゆったりとしたAラインシルエットに。
少し広めのクルーネックが可憐な雰囲気を醸し出します。
袖口は深めのスリットと紐を設けていますので、
シチュエーションに合わせて変化を付けていただけます。
今回ご紹介した路傍の花シリーズ以外にも、新作が続々と入荷しています。
冒頭でもご案内した通り、夜と朝を表現した綺麗なお洋服たちです。
合わせてそちらもご覧いただけたら幸いです。
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2022.04.23